2023年2月16日、「さば缶ショック」という衝撃的なキーワードがニュースを賑わせました。
どういう内容かというと、さば缶がスーパーの店頭から消えつつあるという内容でした。
なぜ、缶詰商品の中でも人気の高いさば缶が手に入りにくくなってきているのでしょうか?
本記事では、スーパーから消えつつあるさば缶のなぜ理由についてまとめました。
さば缶が品薄?なぜの理由!
どうしてさば缶がスーパーの店頭から消えつつあるのでしょうか?
その理由です。
まれにみる壊滅的な不漁
実は2022年から北部太平洋のサバ水揚量が不漁といわれています。
2022年12月~23年1月の2か月間の主要漁港の石巻と銚子を合わせたさばの漁獲量は2万トンに届かなかったそうです。
例年は50万トン程度の漁獲量があるサバですが、かなり少ない数字ですね。
また、漁獲できたさばは体が小さく、200グラムを下回る小型の割合が高かったそうです。
そのため国産サバを主軸にする加工業者は、取引先へ欠品や休売の案内をしながら今後の事業展開を決める厳しい局面に追い込まれているということです。
つまり、食卓に並ぶさば缶は今後なくなっていく可能性もあるといえますね。
不漁の理由は?
実はさば自体は減っていないそうです。資源量はある状態。
問題はさばの漁獲量が減っているということですね。
なぜ獲れないかというと、
大きな原因として「海水温の上昇」があるようです。
以前は国内の漁獲量の3割を占めていた八戸港の例ですが・・・
去年は八戸周辺の海水温が上昇し、これを避けるようにサバが移動している様子が見て取れます。
由上さんは、冷たい海流に乗って移動するサバは冷たい水を好むため、温かくなった八戸沖に近づかなくなっていると分析していて、これがサバ不漁の原因になっていると指摘しています。
青森ミライラボ#004 なぜ?八戸でサバがとれない… | 社会 | NHK青森コンテンツサイト | NHK
つまり、海水温上昇で八戸周辺にさばが寄ってこないようです。
また、沖合にはいるので沖合で漁をすればと思いますが、時期的に海が荒れており危険であること、サバは傷むのが早く水揚げまでに時間がかかる沖合での操業では鮮度を保てないということです。
沖合に出ての漁も現実的ではないのですね。
さば缶大手の極洋は・・・
極洋は2月3日、サバ缶詰の出荷を一時停止したと発表しています。
極洋が提供しているサバ缶詰30品のうち28品を休売するとのことです。
原材料の調達困難で缶詰を休売するのは極洋にとっては初めてということで事態はかなり深刻ということがわかります。
販売再開は?
極洋は販売再開時期は未定としています。
漁獲量が戻ってきたら再開されるとは思いますが、肝心の漁獲量についてはすぐに戻ってくることはなさそうです。
急に海洋環境がもとに戻ることは考えにくく、今後しばらくは八戸の水揚げが少ない状況は続いてしまうかもしれない。
青森ミライラボ#004 なぜ?八戸でサバがとれない… | 社会 | NHK青森コンテンツサイト | NHK
当分はさば缶をつまみに酒を飲むことができなくなりそうです。
まとめ
さば缶がスーパーから消えつつある理由についてまとめました。
さば缶は一般家庭で手軽に楽しめる優れた製品です。
今後なんとかさばの漁獲量が戻り、再びさば缶を楽しめる状況になって欲しいものです。
コメント