2023年7月4日、エンゼルスのマイク・トラウト選手が左手有鉤骨の骨折で故障者リストに入ることが発表されたと話題になっています。
折れた部位は「有鉤骨」(ゆうこうこつ)ということですが、一体、身体のどの部位なのでしょうか?また、普通にバットを振っただけのように見えますが、なぜ骨折したのでしょうか?
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トラウト骨折!有鉤骨ってどこ?なぜ折れた?復帰までどの位かかるの?
「有鉤骨」は小指と薬指の付け根にある小さな骨です。
手部には他にも小さな骨がありますが、その内の一つが折れてしまったようですね。
転んだわけでも、デッドボールを受けたワケではないのになぜ折れたのでしょうか?
なぜ折れた?
手を着いて転倒したり、グリップを握るスポーツで有鉤骨の鉤突起に強い力がかかったり、慢性的な圧迫がかかることで骨折が生じます。
有鉤骨鉤骨折|手の治療専門サイト (hand-orth.com)
バットをグリップする時に、突出している有鉤骨に負担がかかってしまうようですね。
特に、トラウト選手は握力が強そうなので、日頃の慢性的な負担が重なっていたのではないでしょうか?
復帰までどの位かかるの?
一般的には手術をしない保存療法や手術療法で「6週間」前後かかるそうです。
国内の野球選手で有鉤骨骨折を受傷した選手で経過を確認してみました。
- 羽月隆太郎ー8月5日に右手有鈎骨骨折による骨片摘出手術。9月8日の二軍戦で実戦復帰。
- 糸原健斗ー2020年7月28日に手術。術後1週間でキャッチボール再開。術後3週で置きティーを使った打撃練習開始。
プロ野球選手の過去の例においても、やはり復帰するまでには1~2ヶ月程度かかっていることがわかります。
トラウト選手もおそらく手術をするはずですから、復帰までに同様の期間がかかりそうです。
【復帰までの一例】
- 手術後2週間手首を固定。
- 手術後2週間~ 固定解除、可動域訓練、手首や前腕、指の筋力訓練開始。
- 手術後2週間~ 運動開始。実践的なトレーニングを少しずつ始める。
- 手術後6~8週間 スポーツ復帰。
復帰後の後遺症は?
術後に後遺症は残るのでしょうか?
- 握力や手首の力が弱くなる
- 靭帯や筋肉に機能低下
このような後遺症が残る場合もあるそうです。
トラウト選手にはこのようなことがないように祈りたいですね。
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