2023年2月9日、福井県池田町の「池田暮らしの七か条」が話題になりました。
池田暮らしの七か条とは、このようなものです。
七か条の内の「都会風を吹かさない」「品定め」という、公的な文書としてはふさわしくない表現が批判されています。
このような表現をすれば批判に晒されることは明らかだとは思いますが、なぜこのような文言を周知したのでしょうか?
本記事では、「池田暮らしの七か条」を作った理由についてまとめました。
福井県池田町の「池田暮らしの七か条」はなぜ作られたの?
池田町では、なぜ「池田暮らしの七か条」が作られたのでしょうか?
移住者の行動や言動に危機感を感じたため
AERAに町の担当者の取材内容が掲載されています。
担当者によると、区長会では定期的に会合の場を設けているが、昨年、「移住者が共同作業に参加してくれない」という声や、移住者から「体質が古い」というニュアンスの発言をされたなどの話が出た。区長たちも苦慮している様子だったという。
移住者は「都会風を吹かさないよう」「品定めされるのは自然」 福井県池田町の担当者が語った“問題文”の真意(1/3)〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット) (asahi.com)
やはり、移住者の行動や言動に対して池田町にもともと住む人々が危機感を感じていたようですね。
移住者が共同作業に参加してくれないという部分ですが、池田町には共同で行う作業があるようです。
それは・・・
・河川のごみ拾い
・夏場の草刈り
・冬場の公共施設などの雪下ろし
・祭りの手伝い
・消防隊への参加
・区費の支払い
主にこれらの行事のようです。
池田町だけに特別なものではなく、全国の田舎などでよくある行事のように感じます。
「どこも小さな集落で高齢化も進んでいますので、みんなで助け合い、協力し合いながら暮らしています。雪かきを手伝ったり、消防隊では小型ポンプの使い方を学んで、いざ火事が起きたらみんなで助けるための備えをしたり、そういうコミュニティーができあがっているのが池田町です。長い歴史の中で、そうした関係性を築き上げてきていますので、人間関係が濃密なのが特色なんです」
移住者は「都会風を吹かさないよう」「品定めされるのは自然」 福井県池田町の担当者が語った“問題文”の真意(2/3)〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット) (asahi.com)
田舎に住んだら当たり前のような感じですね。
ですが、田舎に住んだことがない人はこのような関係性の中で生活をしたことがないはずなので、すぐに適応しようとするのは難しいのかもしれませんね。
七か条を守ってもらうには?
上にも書いたように、七か条はややキャッチーな文言を使っており、読む人によっては誤解を招くような表現になっています。
あの表現をすると移住者が減ってしまうのではないでしょうか?
どうしたら良いのでしょうか?
少しずつ慣れてもらうような配慮をする
結局、過疎化が進んでいる市区町村に移住者を呼び込むには、その市区町村に魅力がないと難しいでしょう。
七か条自体は切実な思いを感じますが、やはり「都会風をふかさない」や「品定め」などの文言は変更したほうが良いと思います。
文言をライトに修正した上で、少しずつ環境になれてもらうような手段を考えたほうがよいでしょう。
田舎から都会に引っ越すと急な環境の変化に戸惑うように、都会から田舎に引っ越して急に決まり事を言われても反発されるに違いありません。
時間をかけて町の一員になってもらえるように先住者側も歓迎の意をみせる必要があるでしょう。
7か条の文言をマイルドにする
7か条の内容は変更する意図は今のところないそうです。
ですがあの文言のままですと差し障りがありますね。
あの文言は読み手によっては強制されるような思いになるので、あくまでお願いに変更したほうが良いでしょう。
「・・・して下さい」⇒「・・・してもらえると幸いです」とかですね。
あの文言では、見た瞬間に移住する気持ちがなくなりますし、仮に移住した後も七か条を守る気になりませんね。
SNSでは・・・
なかなか閉鎖的な町なのでしょうか?ですが、どの田舎も保守的な部分を持ち合わせています。あとは相性なのでしょうが・・・。
まとめ
本記事では、池田町が「池田暮らしの七か条」を作った理由についてまとめました。
いろいろ言われていますが、結局、先住者と移住者が仲良くやっていくしか町を存続させる方法はありません。
その意味で七か条はやや排他的な内容になっていますので、反対に反発する移住者が増えるのではないでしょうか?
できれば、もう少し文言をマイルドにし移住者とも協調していくという姿勢をくみ取れる文章にしたほうが良い気がします。
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